36。短編の沼

こんにちはこんばんは。

 

いつの間にか「短編の人」っていうイメージが定着してしまってるRyoです。笑

 

タイトル通り、今回は短編について。

 

現在までに幾つ書いたかはもう数えてないので分かりませんが、モーメントの数からしておそらく1000個ぐらいでしょう。

 

短編書き始めた頃はこんなに書くつもりはなかったんですが…ストーリー構成が必要な中編や長編が不得意な私なので、多分瞬間的なワンシーンを濃密に書く短編が合っていたんだと思います。

 

 

短編は書いてて凄く楽しいです。

 

一つの短編を書きあげる時間はまちまちで、5分とかからないものもあれば、1ヶ月悩んで漸く書き上がるものもあり、中には結局書けなかったものもあって。

 

 

 

今回は私が短編を書く時の裏話的な事も書こうと思います。気が向いたら読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

最初の画像選び。一度でも短編で使った画像は二度と使わないというのが一番のポリシーというか縛りというか。

いろんなシーンを短編で描き、それぞれを唯一無二のものにしたいからです。

 

 

 

画像を選んでもすぐに文章には移らず、画像をじっくり見て考えます。

 

バラエティ番組で偶に「画像を見て一言」的なコーナーがありますが、短編は似ている様で似ていません。一言ではないですしね。

 

それに短編に使う画像は、画像だけど画像ではありません。

画像は縁を窓枠とした三次元の空間と一次元の時間を覗き込んでいるものだと私は捉えています。

 

そうすれば画像に写っているものだけではなく、その窓枠に頭を突っ込めば写っていないものも見えてきます。

 

f:id:Revolutionight:20201107103535j:image

 

例えばこの小坂菜緒

海を背景にして目線は右方向。

 

この角度からでは小坂さんの目線の先が見えませんが確実に何かがあります。

 

ここで頭を突っ込みます。

まぁ要は見えているものをヒントに、そこにあって然るべきものを連想する訳です。

 

「海」→「船」「海鳥」

 

こんな感じですがコレだと普通ですね。

それに小坂さんは冬服を着ています。

ですから「冬の海」か「寒い日(時間帯)の海」という所からの連想を始める事になります。

 

 

こうして空間と時間を連想していき、あらゆる組み合わせを探し出し、

 

“どういう場面ならば、
自然とこの画像になるのか?”

 

を目指します。

 

別の言い方だと

 

“短編の文章を書く上で始発点となる画像が、

文章の終着点になる”


ですかね。

 

物体の組み合わせだけではなく、もちろん被写体との関係性も組み合わせに織り交ぜて探し出します。

 

彼女か妻か、それとも幼馴染か見知らぬ女性か。

肩書きも関係性も物体との組み合わせ次第では全く違う短編になります。

 

ここが先述した時間が掛かる掛からないの差が生まれる所です。

ベストな組み合わせが見つからなかったら書けず仕舞になってしまいます。

 

組み合わせが決まり次第、漸く短編の文章に移っていきます。

 

1ツイートの文字数は140字。

 

この140字を埋める上で一番大切にしているのは、読者が初見でスラスラ読めて一発でその場面を頭の中に描ける140字にする事です。

 

初見で読む時に突っ掛かると短編の魅力は半減します。(当社比)

 

簡単に言えば読み難い表現や書き方、難しい単語を避けます。

 

私の短編は概ね日常のワンシーンなので日常的に使わない単語は入れません。

敢えてウケ狙いとして使う時もありますが。

 

そして句読点の「、」「。」「…」などを平仮名が連続して読み難い所や読む際にワンテンポ入れたい所に使ってます。

 

特に「…」は台詞の表現に於いて欠かせないものです。

例として返事の「うん」に「…」を混ぜると

 

「…うん」

「う…ん」

「うん…」

 

それぞれが違った台詞になります。

上から妥協、迷い、不安(他にもあります)のニュアンスを読者側へ伝えられます。

 

文字数が限られているので、たった1文字で表現出来る文字「…」は凄く重宝します。

 

そういえば名探偵コナンの漫画の吹き出しの中の台詞の末尾って99%以上「…」ですよね。

音を持たない文字ですが、あるのと無いのとでは全然違います。

 

話が逸れてしまいましたが文字に関しては他にも色々あります。

 

結構見かけるのですが「何してるの?」と「どうしたの?」の言葉が入った短編。

この二つの言葉はおそらく短編においては不要です。

 

そもそも短編が「何をしてるのか」「どうしてるのか」を表現するものなのでわざわざ書く意味がありません。

 

又、画像に写っている被写体の名詞もほぼ不要だと思っています。

 

画像を見ればわかるものは基本的に文字に起こす必要がなく、台詞に於いても被写体のメンバー名を呼ぶ台詞を入れなければどうしても関係性や雰囲気が伝わらないと思った場合にしか書きません。

 

日常会話、それも関係性が近しいとそんな頻繁に名前呼んだりしませんよね?

特に一対一の会話では名前を呼ぶ(言う)事はほぼありません。「ねぇ」「なぁ」ぐらいでしょう。ですので文字数削減の為にほぼ書きません。

 

140字を必要な文字だけにして無駄を無くし、

 

スラスラ読めるか。

初見で関係性は伝わるか。

情景は見えるか。

誤字脱字は無いか。

 

書き上げてからツイートするまでその短編を客観視して読者目線で何度も読み返します。

 

自分が書いたものなので先入観から必要な単語や文字が欠けている事によく気付きます。

 

そこでまた修正し、書き直すと文字数がオーバーしてしまって同じ意味で文字数の少ないものに書き換えて…と延々とループ。

 

で、10回読んでも違和感無い様ならツイートボタンを押します。

 

ここまでがざっくりと私が1つの短編を書く1サイクルで、平均すると2日間ぐらい?だと思います。

 

 

…長いですねぇ…

たぶん短編にこんな馬鹿げた時間費やしてるのは私だけでしょう…

 

他の方の様に才能が無く、頭の回転も遅い私なのでより時間が掛かってしまいます。

 

他の方が既に書いてしまっている画像で書く場合は奇を衒って全然違うものにしたくなるので更に時間が掛かったり…

 

でも書き終えた後の満足感は良いものです。

いっぱいいいねが来ると更に。

書いてよかったなと毎回思います。

 

改めまして、いつも読んで下さってありがとうございます。

 

 

 

このブログを読んで私の短編について他に何かあればまた質問箱に書いて下さい。

お待ちしてます。

 

 

 

また書きます。

 

それでは。