40。文章(沼4)

こんにちはこんばんは。

 

短編について書いたブログだけしか読まれない事でお馴染みのRyoです。←

 

豚もおだてりゃ木に登るとはよく言ったもので、最近やたらイキってブログ書いてしまってます。

 

すいません…

 

 

 

今回は私の短編の文章の作り方を書いていきます。

 

 

 

 

先ずはよく界隈で取り沙汰される「語彙力」についてですが、私は語彙力が皆無と言っていい程乏しいと自覚しています。

 

本を読んだり、いろんな人と会話したりすれば自ずと語彙力のレベルは上がっていくのだそうですが、本は読まないし、人との会話も鬼苦手という私の語彙力は小学生レベルです。

 

ブログを読んで下さっている方なら、至る所が同じ様な言い回しばかりになっている事にはお気づきだと思います。

 

そんな私でも短編の文章が一応文章として成り立っている(?)のは「文章力」の一部に含まれる、「ロジカルシンキング(論理的思考力)」を多少意識し、

 

・「動詞」や「形容詞」等の10種の品詞

・「未来」「過去」「現在」の時系

 

この二つを正しく掛け合わせて読み手にわかり易く、伝わり易くしているからだと思います。

 

 

品詞の内、特に

・「だから」「けれど」等 の「接続詞」

・「が」「を」「に」等  の「助詞」

この二つは目に付きやすい「名詞」「形容詞」「動詞」等よりも気を付けています。

 

この二つが文章の中で狂うと、伝えたい事が伝わらなくなったり、間違った解釈を与えたりしますし、下手すると文章として成り立たなくなるので。

 

…普通の日本語の説明になってますね。笑

 

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「私は金村美玖の事が好き。

 けれど金村美玖はアイツの事が好き(泣」

 

「私は金村美玖の事が好き。

 だから金村美玖はアイツの事が好き(泣」

 

少し極端で私情を挟んだ二つの例文を挙げます。

(一見後者の文章に違和感を感じると思いますがスルーして下さい)

 

接続詞の変化によって金村美玖の心の中が変化した事がわかると思います。

 

前者は素直にアイツの事が好きなんだろうと感じ取れますが、後者は私の事を嫌っている様に感じ取れます。

接続詞が変わっただけで、金村美玖のキャラクター(読者の印象)が大きく変化しています。

 

逆に、接続詞を変えるだけで読者の受け止め方を大きく変える事が出来るとも言えます。

 

 

こんな風に僅か数文字の変化で微妙なニュアンスも変わり、短編全体に大きな影響を及ぼすので、接続詞や助詞のみならず、品詞全ての一文字一文字に気を配っています。

 

 

 

ここから具体的な文章作成時の行程を書いていきます。

 

基本的には不要なものを削除し、品詞の順序や種類、または文章自体の前後関係を変化させる事で文字数と風合いを調整する感じです。

 

 

 

 

「私は金村美玖の事が好き。

 けれど金村美玖はアイツの事が好き(泣」

 

先程挙げた前者の方の例文、改行込みで31文字。

真っ先に削れる所はダブっている名詞「金村美玖」の片方。

 

と思われがちですが、この文章であれば金村美玖の画像を使っているでしょうから、二つの「金村美玖」は全削除。

以前のブログに書いた「被写体の名詞はほぼ不要」の部分に当たります。

 

一気に8文字が消え、

 

「私は    の事が好き。

 けれど    はアイツの事が好き(泣」

 

ぽっかりと文章に穴が開きますが、このままだと登場人物の数が3人である事を伝えられない為、金村美玖を指す別の名詞を入れ、それによって穴を埋めて同じ意味の文章にします。

 

別の名詞は組み合わせによって連想した金村美玖の肩書きを代名詞として組込みます。

 

同じ意味の文章とは

「私→金村美玖→アイツ」

の方向に恋心が向いたこの状況を表現する文章の事です。状況を崩さずに作り替えます。

 

「アイツを好きな彼女を私は好き。」

 

たぶんコレで同じ状況が伝わると思います。

文字数の削減で15字になってます。

 

この書き換えた文章を採用したとして、微調整を行います。

 

「アイツを好きな彼女を…私は好き。」

「アイツを好きな彼女を、私は好き。」

「アイツを好きな彼女を私は…好き。」

 

句読点を1文字だけ入れたバリエーションです。

このぐらいを一旦考え、また文章を作り替えます。

 

「私は好き。…アイツを好きな彼女を。」

「…私は好き。アイツを好きな彼女を。」

 

倒置法というやつですね。

作り替える前と同じ意味でありつつも、文章内の単語や一節の前後関係を入れ替える事で重要視される部分が変化します。

 

 

 

「アイツを好きな彼女を…私は好き。」

「私は好き。…アイツを好きな彼女を。」

 

どちらも切ない文章ですが、切なさの度合いが倒置法によって増している様に感じます。

が、文字数は1文字増えています。

 

選ぶとしたら、私は文字数よりもどちらが短編に相応しいかで選び、後者を選択します。

 

この文章で伝えたいものが「私の好きという感情の強さ」と「それ故の辛さ」だからです。

 

そしてまた作り替えと微調整を複数回繰り返し、

 

「私は好き。

 ……彼女がアイツを好きだとしても。」

 

結果として8文字削減されたこの23文字に落ち着きます。

 

文章はあくまでも本質が第一で、文字数削減は二の次。短編の文章は削るものでは無く、洗練するものだと考えているからです。

 

 

 

行程を簡単に書きますと

 

状況の簡略化

基本文章作成

作り替え

↓  ↑(ループ)

微調整

↓  ↑(ループ)

確認(読み返し・客観視)

完成

 

こんな感じで文章を書いてます。

 

どうやっても140字に収められない場合も少なからずあります。その場合は全部を一旦白紙に戻し、改めてゼロから考え直します。

 

無理矢理文章を押し込めた様な短編は経験上、酷い有り様になるので。

 

 

 

 

また長々と書かせて頂きましたが今回は以上です。

 

 

あ。それと

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今朝フォロワー数が3000人になっておりました。いつもありがとうございます。

 

桜前線の様なゆったりとした私のフォロワーさんの増え方が結構好きです。

 

再開発に取り残された区画の片隅で細々と経営してる知る人ぞ知る老舗みたいな垢ですが、今後ともよろしくお願い致します。

 

また書きます。

 

それでは。